大分県放射線技師会 医療被ばく相談掲示板 308012

「掲示板をご利用する際のご注意」
質問者のお名前、施設名称等は実名表記を避けて下さい。
個人、団体を特定できるような内容は即座に削除いたします。
回答にはお時間を頂いております。ご了承下さい。
また、この掲示板は携帯電話からも閲覧、投稿できます。


腹部レントゲン

1:ヨシ :

2024/05/06 (Mon) 16:29:32

8歳の子供が先日、嘔吐と激しい腹痛により病院を受診しました。
その際に腹部レントゲンを2枚、(立った状態と寝た状態)撮影しましたが
胸部より腹部のレントゲンの方が被曝量が多いこと、2枚撮影したことを不安に思っています。
必要な検査だったとは思いますが、子供はどのくらい被曝をしているのか教えていただけるとありがたいです。
2:相談員 :

2024/05/06 (Mon) 18:15:41

ヨシ様

大分県放射線技師会の相談員です。
当会の被ばく相談をご利用いただきありがとうございます。

嘔吐と激しい腹痛とのことですが
お子様の体調のほうは、その後いかがでしょうか。
快方に向かわれていることを願っております。

検査に関しましてはおっしゃる通り、必要な検査であったとは思いますが、
お子さんのことですので、より不安になるお気持ちお察しいたします。
ヨシ様の不安が軽減されるお手伝いができればと考えております。

ご相談内容の確認になりますが、
お子様の腹部レントゲン撮影(2枚)によってどれくらい被ばくしているか。
そしてその被ばくによる健康影響があるのか、ということでよろしいでしょうか。
ヨシ様との認識違いがあれば、こちらにてご指摘いただければ幸いです。

ご回答につきましては、少しお時間をいただきたいと思います。
ご不安であろうかと思いますが、どうぞご理解の程よろしくお願い申し上げます。
明日以降に回答いたします。
3:ヨシ :

2024/05/06 (Mon) 19:26:27

お返事ありがとうございます。
子供の具合は安定していてほっとしています。
仰る通りで、2枚撮ったことでの被曝量と今後の影響について知りたいと思っております。
よろしくお願いします。
4:相談員 :

2024/05/07 (Tue) 19:56:35

ヨシ様

ご不安のなか、返信が遅くなり申し訳ありません
お子様の症状は、安定しているとのことで、安心いたしました。

ご相談の回答です。
まず、腹部のレントゲンを二枚撮った事による被ばく量についてです。
これに関しましては、はっきりとした数値で表すことは難しいものになります。
理由は、患者様によって、レントゲンを撮影するときの線量が異なるためです。
同じ腹部レントゲン検査にしても患者様によって体格が異なるため、異なる線量で撮影します。
我々、放射線技師はその年齢・体格に合った最適な線量で撮影しております。
腹部レントゲン検査を立った状態と寝た状態で、二回行ったとのこと。
その回数分、被ばくする線量は増えてはおりますが
お子様にとって必要な検査であり、最適化された線量で行っていると、ご理解いただけると幸いです。

次に腹部レントゲンによる健康影響についてです。
インターネットで検索すると被ばくの影響に関しては様々な記事が出てくるかと思います。
その中でも上位に来るのは発がんに関してではないでしょうか。
一度に大量に被ばくすることによって発がんのリスクが上がることは原爆等の調査結果で判明しています。
一方、今回ご相談をいただいている腹部レントゲン検査での被ばく線量は比較的小さく、撮影範囲も腹部に限局しており、これにより発がんする可能性は非常に低いと言われています。
発がんのリスクというものは身近にも多く潜んでおり、喫煙やアルコールの大量摂取、食生活の乱れや睡眠不足もリスクであるといわれています。
今回のレントゲン検査の被ばくによるリスクはこれらと比べても小さく、
お子様の身体に何らかの健康影響が出る可能性は非常に小さいと考えます。
ヨシ様も安心していただいて大丈夫かと思います。

ご回答は以上になります。
ご質問に答えられていないところや、分かりにくいところなどあるやもしれません。
疑問点などありましたら、またいつでもご返信いただけると幸いです。


相談員
5:ヨシ :

2024/05/08 (Wed) 08:03:13

ありがとうございます。
その人に最適な量で検査は行われるという事ですね。
明確な被曝量でなくても構いませんが一般的というか、大体でもいいので被曝量はお分かりになったりしますでしょうか?
心配性ですみません。
6:相談員 :

2024/05/09 (Thu) 18:35:30

ヨシ様

ご返信ありがとうございます。
全国的に寒暖差が激しい日々ですが、ヨシ様もお子様も体調を崩されておりませんでしょうか。
人間は得体のしれないものに恐怖を感じるものらしいです。
放射線というものは目に見えないものですから、心配で不安になられるのも当然のことと思います。

返信が遅くなり申し訳ありません。
被ばく量に関しての回答になります。
少々古い情報になりますが、日本放射線技師会から出された、医療被曝ガイドライン2006というものに乳幼児の腹部レントゲン検査に関しての記載がありました。
お子様の年齢が8歳とのことで、最適ではありませんが成人のものと一緒にご紹介させていただきます。
5歳 腹部レントゲン  0.7mGy
成人 腹部レントゲン(正面) 3.0mGy
こちらは古いデータとなりますので、機器の進歩などもあり、
現在ではより小さい線量になっていると考えられます。
ご参考にしていただければ幸いです。

回答は以上になります。
疑問点などありましたら、またいつでもこちらにご返信ください。

相談員
7:ヨシ :

2024/05/09 (Thu) 20:05:05

まだ子供なのに複数枚もレントゲンをとってしまったことに不安になっていました。
ガイドラインの数値なども参考になりました。
ガンの要素は放射線だけではないと言うことなのでこれから前向きに進もうと思います。
ありがとうございました。
8:相談員 :

2024/05/16 (Thu) 13:36:41

ヨシ様

お返事ありがとうございます。
不安な思いを少しでも払拭するお手伝いができて幸いです。
当掲示板のご利用ありがとうございました。

  • 名前: E-mail(省略可):

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.