Name
Mail
     ↑メールアドレスは必要ありません
icon
99
Pass
*編集・削除用(任意:英数字4~8文字)
Subject
まい

妊娠初期 MRI

0 2022/06/02 (Thu) 18:32:21

初めまして。
現在妊娠5週の妊婦です。
先日2歳になる子供が頭部MRI検査をしました。
その際お母さんも部屋に入って欲しいと言われました。
妊娠してることを伝えましたが大丈夫とのことで、まだ2歳で動いたりした時のために私も一緒に入室しベットに寝かせました。
そのあと検査が始まった時は部屋の隅っこで待機しておりました。

しかし帰宅後、検索すると磁場は部屋中に流れている、妊娠初期は危険などの文を読み不安になりました。

1.同室してるだけでも、検査を受けてるのと同じように磁場を浴びてるのか。
2.MRIでお腹の赤ちゃんに問題があるのは、磁力?電磁波?
3.機械から1メートル以上は離れていたと思いますが、近くにいるのと離れているのだと受ける影響が違うのか。
2.この場合赤ちゃんは大丈夫なのか。
3.妊婦のMRIは16週以降と記載があったが、まだ私は妊娠初期だということ。

よろしくお願いします。
相談員 - Re: 妊娠初期 MRI 2022/06/04 (Sat) 15:24:52
まい様

大分県放射線技師会の相談員です。
返信が遅くなりまして申し訳ありません。
正直言って、MRIに関する相談を受けるのは初めてでありますが、一生懸命、お答えさせていただきます。よろしくお願いいたします。

ご質問いただいた順に考えていきたいと思います。

1.MRI検査室の中は磁場があり磁石の中にいるようなものですが、MRI装置のトンネル(患者さんが入って検査をするところ)に近づくほど磁力は強くなり離れれば磁力は弱まります。

2.MRIでお腹の赤ちゃんに問題があるのは、磁力?電磁波?ということですけれど、MRIの原理から考えますと、検査をする場合、強い磁場の中に入った人体に電磁波を照射して画像をつくっていきます。
この電磁波はラジオ波という周波数帯に属しFMラジオやテレビ放送に使われる種類と同じであり健康を損なうものではありません。
また、現在のところ医療で使われているMRI装置の磁場による有害な影響(胎児や乳児への影響も含め)は報告されていません。
国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP )の声明では、患者の静磁場への全身ばく露上限値は4テスラとすることを推奨していますが、医療で使用されるMRI装置はこれに準拠しています。

3.MRI装置に近づくほど磁力は強くなり、離れれば磁力は弱くなることは1.で述べました。
妊婦のMRIは16周以降との記載についてですが、2.でもお示ししたとおり、現在のところ医療で使われているMRI装置の磁場による有害な影響(胎児や乳児への影響も含め)は報告されていませんが、細胞分裂が盛んな器官形成期(妊娠4〜12週)は極力避けることが望ましいとされています。これは妊婦がMRI検査をする場合であって、まい様の場合、MRI検査を受けたわけではないので該当しないと考えます。

日本小児放射線学会のホームページに掲載されているのですが、
2016年9月6日に世界的に権威のある医学雑誌JAMAに
胎児MRI施行における胎児及び出生後の小児への影響について発表された論文には、「妊娠初期に胎児MRIを行った児は、行っていない児と比較し、成長障害、視力、聴力、発がんなど明らかな影響は認められなかった。」と、あります。

以上のことから、まい様のお腹の赤ちゃんには影響はないものと考えます。
よろしくお願い申し上げます。



わたなべ

無題

0 2022/05/25 (Wed) 19:43:40
MRIの質問宜しくお願い致します。以前体の中に異物を入れているのですが
材質がはっきりしません。確かシリコンだった様な気がするのですが、入れた病院が閉院していて確認が出来ません。以前脳のMRIは何度か受けているのですが、金属であればその時に問題が起きていますよね?
実験動画でもものすごい勢いで金属が飛んでいきますし、以前技師さんがバックなんかでも天井に張り付いてしまうようなことを言っていた気がします。
どう思いますか?
今度は体の検査をするので心配で確認しております。
相談員 - Re: 無題 2022/05/26 (Thu) 08:46:24
わたなべ 様

大分県放射線技師会の相談員です。この度は、当掲示板のご利用をいただき誠にありがとうございます。
どこまでお役に立てるか判りませんが、宜しくお願い致します。

相談文章を拝読しました。

MRI検査を受けるに際して、以前体内に入れた異物の影響が気になるということでよろしかったでしょうか。
新たに検査を受けられるとなると心配ですよね。
一緒に考えていければと思っております。

まず、私からお答えする前に、教えていただきたいことがありますので、どうぞご一読ください。

①材質は不明とのことですが以前入れられた異物の名称(コイル、ステント、止血クリップなど)は分かりますでしょうか?
②入れられたのは頭部でしょうか?それとも他の部位でしょうか?
③今後検査を受けられる部位は体とのことですが検査部位(頭、お腹、膝など)はどこになりますでしょうか?

以上の3点につきまして、さしつかえなければ教えていただけないでしょうか。

ご心配な日々をお過ごしの中、誠に申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

相談員
わたなべ - Re: 無題 2022/05/26 (Thu) 14:06:05
ありがとうございます。足にプレート・ボルトになります。
かなり昔に入れたので材質は分かりません。
次に検査するのが頸椎胸椎になります。あと1年後にMRCPも考えております。
相談員 - Re: 無題 2022/05/27 (Fri) 09:32:59
わたなべ様

こんにちは、被ばく相談員です。
ご返信ありがとうございます。

足にプレート・ボルトを入れられていて、次の検査は頚椎胸椎、それとMRCPも検討されているということですね。

結論から申し上げますと、特に心配はいらないかと思います。
なぜそう考えるか、一つ一つ質問にお答えしながら順を追ってお話しさせていただきますね。

>> 材質がはっきりしません。確かシリコンだった様な気がするのですが

まず、材質についてですがシリコンであれば特に問題はないかと思います。
ただ、プレート・ボルトとなりますと金属の可能性もあります。
金属であった場合は金属の種類によっても話が変わってきます。


>> 実験動画でもものすごい勢いで金属が飛んでいきますし

確かに実際に金属の物品が飛んでいくというケースは存在します。
過去の事例ですと、酸素ボンベが飛んでいったということもあります。
ただ、これも金属の種類によって異なってきます。
鉄などの磁石にくっつく金属(このような金属を磁性体といいます)であれば勢いよく飛んでいく可能性がありますし、アルミニウムなどの磁石にくっつきにくい金属であれば飛んでいくことはありません。
また、同じ鉄でも大きさによって引っ張られる力の強さは異なってきます。
大きいものほど引っ張られる力が強く、小さいものは弱いという感じです。
ですので、金属を入れている場合でも入れているものによってはMRI検査が可能なケースもあります。

また、引っ張られない金属でも、熱を帯びたりあるいは画像が乱れてしまうこともあります。
検査が可能かどうかはそういった引っ張る力以外の要因も考慮したうえで決まっています。


>>以前脳のMRIは何度か受けているのですが、金属であればその時に問題が起きていますよね?

上記の通り、金属であってもその種類によって影響は変わりますので一概には言えません。
金属は入っているけれども問題は起きなかったということも考えられます。


>>今度は体の検査をするので心配で確認しております。

以前プレート・ボルトを入れている部分が足で、今回の検査が頚椎腰椎及びMRCPということですので、画像を撮る部位とプレート・ボルトが入っている部位が異なっていること、及び以前にもMRI検査を受けられていることから危険性は少ないと考えます。
MRI検査では上記のように引っ張る力や熱を帯びたりする危険性、画像が乱れてしまうことなどを考慮して検査が可能かを判断します。
MRIの中でも特に装置の中央部ほど磁石の力が大きいので引っ張る力も強く、電磁波が当たり熱を帯びやすくなり、基本的には撮りたい部位を中央にセットします。

このことからわたなべ様の場合、プレート・ボルトが入っている位置が強い磁場を受けたり、電磁波を受けたりする可能性は低いと考えます。

ただし、MRI検査を実施するかどうかは医師が検査の必要性と危険性を総合的に判断して決定しますので、最終的に検査をするかどうかは医師の判断となります。
MRI検査を受ける前に、体内金属があるかなどのアンケートや技師からの問診があるかと思いますので、その際に足にプレート・ボルトを入れているということ、材質が不明であること、過去にもMRI検査を受けていることなどを申告してください。
そうしていただいた方が、担当する技師も画像や安全性に対してより配慮することができますのでどうぞよろしくお願いいたします。

ご回答としては以上になります。
ご不明な点は気軽にご相談ください。
わたなべ - Re: 無題 2022/05/27 (Fri) 16:45:27
ご返信ありがとうございます。
シリコンではないのいですね(汗)
ちなみにトンネル型の筒の中だったり、オープン型の挟まる場所は強弱はあれど磁気が出ていると考えて良いのでしょうか?
というよりMRIの部屋の中全てに時期が流れているのですか?
あと機械の真ん中部分が一番強いという事なのですが、以前撮った中で脳の他にオープン型で顎、エラの部分も撮影したことがあったのを思い出したました、この場合どの辺りまで磁気が当たるものなのでしょうか?
相談員 - Re: 無題 2022/05/28 (Sat) 09:53:42
ご返信ありがとうございます。

>> シリコンではないのいですね(汗)

そうですね。
おそらくは金属製ではないかと思っております。


>>ちなみにトンネル型の筒の中だったり、オープン型の挟まる場所は強弱はあれど磁気が出ていると考えて良いのでしょうか?

おっしゃる通りです。
一般的にはトンネル型は力が強く、オープン型は力は弱いです。
どちらの場合もその中から磁気が出ています。


>> というよりMRIの部屋の中全てに時期が流れているのですか?

これに関してもおっしゃる通りです。
装置から離れると磁場の大きさはかなり小さくはなるのですが、それでも若干の影響はあります。
そのため、MRIの検査室内は立入制限区域とされており、立ち入る前に診療放射線技師などの検査担当者が体内金属の有無や持ち物などを確認するようになっています。


>> あと機械の真ん中部分が一番強いという事なのですが、以前撮った中で脳の他にオープン型で顎、エラの部分も撮影したことがあったのを思い出したました、この場合どの辺りまで磁気が当たるものなのでしょうか?

特に磁気を受けているのは撮影している部位ですので顎、エラの部分になります。
他にも装置内に入っている部位に関しては比較的強い磁場がかかっています。
装置の大きさや撮り方にもよりますが、おおよそ肩から胸あたりまでは比較的強い磁気が当たると考えられます。


以上になります。
引き続きご不明な点がありましたら気軽にご相談ください。
わたなべ - Re: 無題 2022/05/28 (Sat) 12:31:20
ありがとうございました!
相談員 - Re: 無題 2022/05/29 (Sun) 08:42:11
わたなべさま
少しでも不安な点の払拭にお手伝いできたのでしたら何よりです。
当会掲示板のご利用ありがとうございました。
かん

無題

0 2022/04/18 (Mon) 13:20:17
12月にレントゲン、頭部CTをうけ、3日間で100ミリシーベルト近くの医療被爆をしました。
4月16日に、腹部レントゲン、CTを受けました。怖くて被爆量は聞けませんでした。
かなりの被爆ですよね。年間の受けてよい100ミリシーベルトを余裕で越える被爆をして、大分心がやんでます。
合計何ミリシーベルトなんでしょうか?

これから予想される、健康被害はどんなものでしょうか?

本当に困ってます。
相談員 - Re: 無題 2022/04/18 (Mon) 14:18:01
かん 様

 大分県放射線技師会の相談員です。この度は、当伝言板のご利用をいただき誠にありがとうございます。
 今回ご相談いただく内容のご確認ですが、12月(2021年?)と本年4月に受けられた放射線検査における被ばく量とその健康影響ということでよろしいでしょうか。
 まず、私からお答えする前に、教えていただきたいことと、了承いただきたいことがありますので、どうぞご一読ください。
① 被ばく量につきましては、CTやレントゲン装置の照射条件がわかりませんとより正確な被ばく量をお示しすることができないこと。
②「3日間で100ミリシーベルト近く…」とありますが、この値はどのようにして取得されたのでしょうか。
③ 4月16日のレントゲンとCTは、双方ともに腹部(上腹部ー骨盤)ということでよろしいでしょうか。

以上の3点につきまして、教えていただけないでしょうか。

 ご心配な日々をお過ごしの中、誠に申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い申し上げます。

相談員
かん - Re: Re: 無題 2022/04/18 (Mon) 14:54:01
100ミリシーベルトは、病院に直接聞きました。
腹部CTは、便秘の診察でしたので、小腸と大腸がわかる範囲での撮影だと思います。骨盤も写ってました。
本当に不安ばかりです。よろしくお願いいたします。
かん - Re: Re: 無題 2022/04/18 (Mon) 14:56:10
①病院に直接聞きました

②腹部は便秘の診察でしたので、小腸と大腸と骨盤も写ってました

非常に不安ばかりです。よろしくお願いいたします。
相談員 - Re: 無題 2022/04/18 (Mon) 15:13:47
かん 様

早々にご回答いただき誠にありがとうございました。
では、解答をまとめますので、少々お時間いただいてもよろしいでしょうか。
明日以降ご回答申し上げます。
ご心配な日々をお過ごしの中誠に申し訳ありませんが、どうぞご理解の程よろしくお願い申し上げます。

相談員
相談員 - Re: 無題 2022/04/19 (Tue) 21:36:38
かん 様

相談員です。
返信が遅くなりまして申し訳ありません。

さて、昨年12月に受けた、頭部CTについてですが、「3日間で、、、」と書いておられましたが、3日間で複数回の頭部CT検査受けられるほどの、症状があったのですね。検査を受けられた時に、被ばくの影響について、医師もしくは診療放射線技師からご説明を受けられたかと思いますが、それどころではなかったのではないでしょうか。症状と放射線被ばくと、とても不安だったですね。
12月の被ばく線量は、近年、テレビやインターネットで耳にする線量と比較すると、同レベルと感じます。放射線に被ばくすると癌や白血病になる、生命を脅かすものと認識されていると思いますが、この「放射線被ばく=癌」という根拠なんだと思われますか。それは、広島や長崎の原爆被爆者の健康影響を分析した結果から導き出されたものです。一方、かん様が、この度受けられた医療における放射線被ばくは、原爆からの被ばくと被ばくの仕方が異なるために、健康影響が異なります。医療被ばくは、原爆が全身被ばくであることに対して、医療被ばくは、体の一部分における部分被ばくである、それと、複数回の検査を受けることによる、積み重ねで大きな線量になっているので、健康影響はないと考えて良いと思います。
そう言われても、不安は拭えないと思いますが、医療を受けることによるメリットにも目を向けてみてはいかがでしょうか。CTやレントゲンを受けることによって、病状が治ったり、症状の改善や安心につながるのではないでしょうか。
昨年の12月と今年の4月に受けられたCTやレントゲンによる医療被ばくの健康影響はないと考えて良いと思いますので、どうぞご安心なされてください。

また不安なことがありましたら、いつでもご相談ください。

相談員
山田

無題

0 2022/03/23 (Wed) 02:13:08
娘(4才)が頭部CTを受け440.21ミリグレイ(DLP)の放射線を浴びました。子供にこの被ばく量は適切なのか不安です。現在、風邪のような症状があり、小児科で検査したところ、白血球数が13400、赤血球が390、ヘモグロビン11.1となっています。CTの影響かはわかりませんが、将来的にがんや白血病のリスクが高くなる気がして不安です。
相談員 - Re: 無題 2022/03/24 (Thu) 13:12:41
山田さま

大分県放射線技師会の相談員です。
当会掲示板のご利用ありがとうございます。
お子さまへのご不安な気持ちの中お待たせし申し訳ございませんが、
お返事には、少しだけお時間をいただきます。ご了承ください。
相談員 - Re: 無題 2022/03/25 (Fri) 09:36:09
山田さまへ

あらためまして、大分放射線技師会の相談員です。よろしくお願い致します。
4歳の娘さんが頭部CT検査を受けられ、その時の撮影条件が440.21ミリグレイ(DLP)と聞いてその被ばく線量が適切な値なのか、血液データの上昇した値がCT検査の被ばくの影響かも知れないと心配されておられるのですね。
その後、お子さまの症状はいかがでしょうか?
私も3人の子を持つ親として、山田さまの心配される、また不安なお気持ちは十分にお察しいたします。

まず結論的に、CT検査に用いた線量は適切なものであると思います。
医療で用いられる放射線を用いた検査で受ける放射線被ばくは「医療被ばく」として定義し、病気を見つけるために必要なメリットのあるものとされています。

勿論、その線量は適切に管理され、不必要な被ばくを避けるために、装置を作る企業の努力によりその線量は日進月歩で低減されています。
またその装置の性能を十分に発揮して最低限の被ばくで最適な検査を行ない、診断に十分な画像を提供できるように、私ども診療放射線技師も日々努力を重ねています。

医療被ばくについては国際的にもデータを収集し、適切に管理することが求められています。その一つの手段としてDRLがあります。
データの一部を紹介しますと、
頭部CT 1歳~5歳 DLP 660
     6歳~10歳 DLP 850
とあります。これはこの線量以下で検査をしなければならない!という数値ではなく、装置にも様々なタイプがありますので、この値を参考にしながら、各施設の各装置で最適な線量管理をしましょう!という数値になります。

この数値から比べると、お子さまの検査を受けた条件は適切な条件であることが裏付けされまし、もちろん血液のデータにも影響する被ばくの量ではありません。ご安心いただいて構わないと考えます。

少しでも早く病状の改善につながるように、しっかり診察していただき、不安なポイントを解消していきましょう。

以上、簡単ではありますがご質問へのお返事とさせていただきます。
ご不明な点は気軽にご相談ください。

山田 - Re: Re: 無題 2022/03/25 (Fri) 21:15:02
お忙しい中を返信有難うございました。
その後、頭痛を訴える事なく過ごしています。

しかし、37度代の微熱は、2週間以上経過した今も続き、食欲もずっと無く、体重は2キロも減りました。
CT撮影後から右側の眼をよく擦るようになったのも、今だに続いています。

御社のマンガで見る頭部CT小児編によると、200mグレイ以下で有れば、健康に被害は出ないと記載されていましたが、素人計算で、娘は倍以上の440.21mグレイと思ったのですが、DLPと言うものに換算し直すと大丈夫との解釈でよろしいのでしょうか?
また、その放射線量は、何ヶ月分位の日本での自然放射線量になるのかも、お解りになる様でしたら教えて頂けると嬉しいです。

素人の為、解釈が悪く申し訳ございませんが、また宜しくお願い致します。
相談員 - Re: 無題 2022/03/26 (Sat) 22:14:12
山田さま
こんばんは。大分は天候が明日に向かって下り坂のようで、
突風が家を揺らして愛犬がワタワタしています。

お子様の頭痛精査としてのCT検査だったのですね。微熱が続き食欲も湧かないなど不安は絶えないところですが、まずひとつ、気になる頭痛が治まるだけでもまずは良かったですね。

当会ホームページのマンガで分かる放射線!をご覧いただきありがとうございます。
数名で担当させていただいています相談員の1人が、今ほど豊富なアプリが出回っていない当時に、マンガソフトを用いて手作りしたものです。学術大会の市民公開講座などで配布していました。

その中に書かれていた「200ミリグレイ以下であれば問題ない」という数値、CT検査で示されるDLPの値の400ミリグレイという数値について、200ミリグレイの2倍では?と心配されておられると思います。

とてもややこしく感じるとは思いますが、両者は同じ単位ではあっても、同じように考えることはできません。

頭部のCT検査は5mm~10mmずつ移動させながら、頭全体を検査していきますが、その時用いるX線は検査を行うサイズに絞り込まれ、同じく細い幅(5mm~10mm)となります。

検査を行う範囲は子供の頭でおよそ12~14cmであり、5mmで検査した場合に24枚~28枚の検査枚数になります。

単純計算とは行かないところですが、ここでは簡略して計算すると、440.21ミリグレイ(DLP)の場合では、検査する部位の線量は15.7~18.3ミリグレイという計算になります。

例えが良くないかも知れませんが、頭に400mLの水を浴びた場合に、5mmごとの視点で考えると、部分的には20mL以下の水しかかかっていないことになります。

また、シミュレーションソフトで計算した場合に、頭以外の部分にはほぼ無視できる程度の線量となり心配いただく必要はない量であるといえます。

長文になり申し訳ございません。ご不明な点は引き続きご相談ください。
山田 - Re: 無題 2022/03/28 (Mon) 01:29:17
早速の御返答ありがとうございます。まだ4才ということで将来的ながんや白血病のリスクが心配ですが、身体に吸収された放射性物質は排出されるのでしょうか?また今回浴びた量は年間許容量のどれくらいでしょうか? 最後に、がんや白血病になるリスクはどれくらいのレベルの放射線量で高まるのでしょうか?質問が多くて申し訳ありませんが、教えて頂けると幸いです。
相談員 - Re: 無題 2022/03/29 (Tue) 21:39:53
山田さま

おはようございます。大分の桜は機能の温かさで一気に5分咲きへと開花しました。今週は愛犬との桜並木散歩が楽しめそうです。
山田さまの地域の様子はいかがでしょうか?

引き続きのお返事ありがとうございます。

> まだ4才ということで将来的ながんや白血病のリスクが心配ですが、身体に吸収
> された放射性物質は排出されるのでしょうか?

放射線という言葉と印象は、目に見えないですし触れた感触もないだけに、逆に恐怖心をあおるかも知れませんが、CT検査に用いる放射線は、健康診断などで胸部X線検査に用いるものと同じX線で、身体に蓄積するようなものではありません。

検査を行う瞬間のみ発生する仕組みで、それ以外の時間ではCT検査室内にとどまっていても被ばくするようなことはありません。まずその点でご安心いただければと思います。

> また今回浴びた量は年間許容量のどれくらいでしょうか?

またもやややこしいお話になるかも知れませんが、検査に用いる放射線の量には許容量(許容線量)の値は定められていません。なぜならば、その検査を受けることによって、被ばくするリスクよりも診断結果によってもたらされるメリットの方が多いとされるベネフィットによって考えることが必要であるためです。

ただし無条件に、やみくもに検査を実施するわけではありません。まず診断を行う際に、その検査が必要なのか?ほかに的確な診断ができる検査や代替手段はないのか?について主治医が判断する検査の「正当化」というものがあります。

そして、その検査がやはり必要と判断されて、検査の指示(オーダ)が出され、私ども診療放射線技師に送られます。

今度は、診療放射線技師として、検査指示の内容とその目的をカルテの記録や過去の検査記録なども参照しながら確認します。そして、患者さんの年齢や体型体格などをもとに、最小限の放射線の量で最大限の検査情報を医師に提供できる放射線の量を定めて検査を行います。これを「最適化」と表現します。この時、放射線の量が少なすぎても正しい情報を得ることはできません。

> 最後に、がんや白血病になるリスクはどれくらいのレベルの放射線量で高まるの
> でしょうか?

がんや白血病と放射線の関係が取り沙汰されることがあります。放射線被ばくにリスクは0ではありません。しかし、検査に用いる放射線の量でがんが発生する確率は極めて低く、よほど食生活の影響が大きな要因であることが分かっています。環境省ホームページでは、食生活と発がんリスクについて記載されており、肥満や野菜不足は大きな要因であることが示されています。

放射線を用いた検査を怖く感じることは間違いではありません。同じ意味では、よく効くお薬などもそれだけ副作用も考えられますが、病気の症状を軽くすることを期待する方が大きいと考えるために、処方されたお薬は用法どおりに飲まれると思います。

病気にはなりたくなくても、転んで頭を打ったりと病院にかかる機会は、今後も可能性としてあると思います。その時には、検査を受ける利点を担当医や看護師や診療放射線技師とお話しをされ、判断なさってください。またその際に、ここでお話しさせていただいたことを少しでも思い出していただけると幸いです。

> 質問が多くて申し訳ありませんが、教えて頂けると幸いです。

繰り返し質問していただくことが大切だと思っています。遠慮なく繰り返しご相談ください。
飯塚瑠美子

無題

0 2022/03/17 (Thu) 15:11:50
6ケ月毎に造影CT撮影を受けておりますが、
大腸CTを受けるに当たりどのくらいの間隔をあけたら、
安全なのか、不安です。
何卒よろしくお願い申し上げます。
相談員 - Re: 無題 2022/03/19 (Sat) 00:14:36
飯塚様

はじめまして。大分県放射線技師会被ばく相談員です。
どこまでお役に立てるか判りませんが、宜しくお願い致します。

相談文章を拝読しました。

半年毎に造影CT検査を受けられている中で大腸CT検査を受けることで、CT検査の間隔が短いとことによる被ばくの影響が心配ということですね。

CT検査において、適切な間隔というものはありません。
CT検査は診断に必要な場合において行いますので、検査が必要と判断した時点が適切な検査時期になります。

しかし、検査を受ける側で考えると、年に1回の健診の胸部撮影とかであれば、そうは気にならないと思いますが、年に何回もとなると、被ばく量のことも気になると思います。

CT検査の場合は1日に複数回検査をする場合は、被ばく量を合計して考える必要もあると思いますが、今回のようにある程度の間隔がある場合は、そこまで深刻に考える必要はありません。

ご安心頂ければと思います。

ご不明な点等ございましたら、遠慮なくご返信ください。
[ e:349][ e:442][ e:446][ e:454][ e:456][ e:786][ e:451][ s:472D][ s:472E][ s:4731]
[ e:731][ e:732][ s:4740][ s:4741][ e:51][ e:265][ e:266][ e:262][ s:4F4F][ s:453D]
[ s:4F34][ s:4532][ s:4F32][ e:45][ e:219][ s:4F62][ s:4540][ s:4763][ s:4766][ s:4767]
[ s:476A][ s:4769][ s:476B][ s:4768] [ s:476C][ s:476D][ s:4538][ s:504E][ s:473E][ s:473D]
[ s:4F2D][ s:512B][ s:5151][ s:4526][ s:4528][ s:452B][ s:4775][ s:453C][ s:453A][ s:453B]